ストレスによるメンタルヘルスの疲労・疾患は個人のみならず社会全体に影響を及ぼし、近年増大している重大な問題です。抗うつ薬の処方が増えるにつれて健康と気分に副作用を与える投薬とは別の手段への関心も高まります。近年体温と健康の関連性について今までになかった考え方がクローズアップされ、コロラド大学の教授であるChristopher Lowryらは体温の上昇と健康の関係について画期的な発見をしたのです。
「暖かい事が心地よい事に結びつく事は私たちにとっておなじみの感覚です。直感的に私たちは熱で発達する事を知っていてそれが研究の出発点となっている」とコロラドアーツ&サイエンスで語っています。
彼の研究によると、ローリー博士は熱に敏感な脳内の神経細胞の特定のグループを発見しました。体温が上昇するとこれらの神経細胞は体内でより多くのセロトニンを放出します。セロトニンは私達がどのように感じ行動するかに影響を与える神経伝達物質です。私たちの人間の精神の安定にセロトニンが大きく影響を及ぼして作用しているのです。
私達の持っている直感的な感覚・認識と科学的な因果関係の結びつきを説明できる事が喜ばしい事だとローリー博士は答えています。体温が上昇した時に体内で何が起きるか正確に特定するためには更なる研究が必要ですがローリー博士の研究チームはそのノウハウを持っています、身体を冷やそうとする時の体の組織構成とリラックスと快楽との間には関係がありそうです。
ローリーはさらに深く研究を進め、温度と気分の関係には明確な関連があると述べています。精神的なストレスによる疾患を患っている人は体が寒いと感じる傾向があり、抗うつ薬の副作用として発汗が起こる事は一般的です。
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ソース・http://www.colorado.edu/asmagazine/2009/10/01/depression-rx-get-dirty-get-warm